2018-01-01から1年間の記事一覧

敗血症?からの帰還㊦

きつい薬だったのかな 抗生剤の点滴が始まると、下痢に悩まされるようになった。もともと、私の手術後には便秘より下痢の方がましと言われてきた。便秘で食べたものが手術した場所にとどまると、そこから細菌が胆管や膵管に流れて炎症の原因になる。だから、…

敗血症?からの帰還㊤

緊急入院 夜明けにはまだ時間がある時刻に、猛烈なふるえと寒さで目が覚めた。3年9か月前に手術を受けて以来、このような発熱に伴う悪寒は時々経験するが、今回は極端すぎる。どうするか思案しながら、ひたすら朝になるのを待った。 起きだしてまず体温を…

グレーゾーンの定期健診

転移かどうかの判断は持ち越し 3か月ぶりに担当医の診察を受けた。2日前に血液検査と画像検査(CT)を受け、その結果をもとに今後の方針を話し合ったのだ。判決を前にした被告というか、合否判定を待つ受験生というか、不安な気分で診察室に入る。 待って…

本庶佑教授がノーベル賞。がん患者の福音になるか

がん免疫療法を飛躍的に発展させた スウェーデンのカロリンスカ研究所・ノーベル委員会は、2018年のノーベル生理学・医学賞を本庶佑・京都大学特別教授とアメリカ・カリフォルニア大学バークレー校→テキサス大のジェームス・P・アリソン教授に授本庶佑…

がん手術後3年半経過、冷や汗もの

覚悟ができていないね 3か月ぶりに定期的な検診を受けた。今回は腹部の超音波エコー検査と血液検査、診察の3本立て。ところが、自宅を出る前に予約票を確かめると、採血が入っていない。病院に電話して外来にいる担当医に聞いてもらうと、忘れていたらしい…

姫路城に行ってきました

姫路で休日過ごす 連休の後半、行楽の場所を探しあぐねて、姫路に行くことにした。姫路城には大天守保存修理工事前に登ったことがあるのだが、工事を終えた後にはまだ行っていない。混雑を覚悟で朝早くに出発。午前9時半に着いた。まず、堀を和船で巡るのを…

チェンマイ再訪あとがきに代えて

酒宴の反省会 旅行から帰って1週間後、体調を崩して4日ほど、38度を超える高熱が続いた。インフルエンザワクチンは打っているが、それでも感染することはあるというから、それかなと思った。ただ、熱以外の風邪症状はなかった。いつものように逆流性の胆…

チェンマイ再訪⑩ 完

暁の寺『ワット・アルン』は光の中で輝いていた 私は今回の旅行に1冊の本を持参していた。家の本棚にあった三島由紀夫の文庫本『暁の寺』である。4部作の3作目で、三島の割腹自殺の1年ほど前に書かれた。読んでからだいぶ時間もたってしまったから、内容…

チェンマイ再訪⑨

圧巻 3本の仏塔 トゥクトゥクが次に停まったのはアユタヤ中心部の観光スポットが集中している場所。車を降りると、正面にお堂があった。外側に反った大屋根と白壁が調和し、これまで見てきた寺院とは少し違う雰囲気だ。ウィハーン・プラ・モンコーン・ボピ…

チェンマイ再訪⑧

トゥクトゥクで日本人町へ 私をアユタヤ行きに突き動かしたのは山田長政だった。少年時代に漫画で読んだことがあるのだ。多くの小説の題材になっているので、詳しくはそちらにまかすとして、いっかいの下級武士から海を渡ってアユタヤ王朝の重臣にまで昇りつ…

チェンマイ再訪⑦

古都アユタヤへの鉄道旅 ホテルから鉄道駅までのタクシーはメーター制だったので、おつりをチップにして100バーツ(約350円)。帰りのタクシーは値段交渉だったので150バーツと、やや値段に開きがあった。 駅のチケット売り場でアユタヤ2人という…

チェンマイ再訪⑥

バンコクに足を伸ばす グループのリーダーTさんは、チェンマイとその周辺でみんなに楽しんでもらおうと考えていた。私たち後発の4人を除いて、先発のメンバーは、やや奥地のチェンライに滞在し、ゴルフをしたり、タイ、ミャンマー、ラオス3か国の国境地帯…

チェンマイ再訪⑤

市内で見つけたもの チェンマイ4日目の朝、朝食を食べた後激しい下痢に襲われた。トイレを出た後、また便意が……。グループのみんなは、ハチミツを製造販売している店や、身の回りの小物に絵を描いてくれる工房に出かけるという。私は、無理と思われたのでホ…

チェンマイ再訪④

金色の寺院は山の上にあった タイ人と仏教は特別なつながりがあるようで、90%以上の国民が仏教徒だという。もちろん、日本に伝えられた大乗仏教とは違う教えなのだが、お寺に参拝し、仏像に手を合わせるのは共通しているので全くの別物でもなさそう。そん…

チェンマイ再訪③

山の民・首長族も観光資源? 朝、ゴルフ組をガイド兼運転手のLさんの車で送った後、奥地の山間部に入って行った。途中、ヘビやトラなどの見世物小屋が並んでいるが、私たちは一目散に山岳民族の集落へ。カレン族の村で、目玉は首長族。首長族もカレン族と同…

チェンマイ再訪②

観光地巡りはお互いさま? チェンマイは、バンコクに次ぐ国内第二の都市なのだが、タイシルクのような小規模な産業はあるものの、多数の住民を養っていくには観光に力を入れ、外から持ち込んだお金を落としてもらうよりほかないように思える。確かに、街を歩…

チェンマイ再訪・人気の訳①

香港からチェンマイへ 少し暇ができて、日本を離れてゆっくりしたいとき、多くの人はハワイ行きを選ぶだろう。手近なグアムや台湾も人気だ。ちょっとマニアックだが、タイのチェンマイも静かなブームのようだ。今回私たちを誘ってくれたTさんも、チェンマイ…

ついに決心、チェンマイへ避寒に

タイの思い出 今年の冬は本当に寒さが身に染みる。雪国でもないのに10センチを超えるほどの積雪もあった(写真)。驚いたことに枕元に置いたiPhoneのバッテリー残量が2夜続けて1%に落ちていたこと。次の夜に布団に入れてみたら無事だった。室温が氷点下…

がん手術後4年目に突入

不幸中の救い 星野元監督死去の突然の悲報が、駆け巡った。プロ野球選手として鍛え上げられたであろう体力の持ち主の命を奪ったのは膵臓がんだったという。元横綱千代の富士も同じ病気で倒れている。本当に難しい病気なのだ。部位は違うが、女優の川島なお美…